鹿島美術研究 年報第11号別冊(1994)
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注(1) 『美術研究』246• 249(昭和41年)および270• 271 • 272(昭和45年)。•四季山水図屏風(6曲1双)栃木県立博物館•秋郊鹿嗚図扇面(1面・貼交屏風のうち)南禅寺(6) 使用時期の接近するA印とD印が,B印やC印などに比して,その形態的特徴を(2)吉川弘文館平成6年。(4) ・達磨慧可対面図(1幅)栃木具立博物館(5) 近時,辻氏はこの印の刻字を「元信」ではなく,「輌隠」印とともに捺される,印いく所存である。(3) どちらの印も,手前側の把手が壺の口の内側につくという他の元信印とは明らかに相違する特徴をもっていたので,これに類する印としてはほかに徳川家旧蔵「瀑布図」のそれが挙げられる。ただし,3印とも微妙に全体の形を異にしている。・牧童吹笛図扇面(1面・貼交屏風のうち)南禅寺・飲中八仙図扇面(1面・貼交屏風のうち)京都国立博物館文不明の「口信」と同じではないかとする説を提示されている(前掲注2書参照)。酷似させている点は興味深い。-371-

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