ノヽノr ヽ―図2:「エウホドスの石棺」(部分:アルケスティス)ヽA.D.161-170, Vatican, Museo Chiaramonti 1195. (Source : Koch and Sichtermann, 1975、Taf.18-2) 図4:「アリアドネの石棺」(部分:アリアドネ)A.D.200-210,23.27])は上半身裸の妨げられた眠りのポーズ,四分の三正面の姿勢(但しヴェッテアリアドネ神話と「ヘディステの墓碑」の共通点の検討は,死と眠りのイメージの錯綜した係わりを提示する(アリアドネは衆知のようにテセウスのミノタウロス退治の後,ナクソス島に置き去りにされる。その後ディオニュソスの妃となる。以下を参照:Webster1966 ; Richardson 1979)。アリアドネの表現は以下の3点でヘディステとの関連を示す。1)キプロスの民間伝承に,アリアドネが産褥の床で息絶えたとするものがありキプロス島にアリアドネ信仰か存在した。2)通称「置き去りにされたアリアドネ」の視覚イメージ(主に南イタリア赤像式陶器[例えばボストン美術館収蔵の「アリアドネの画家」のスタムノス,図3: Boston 00. 349] ;ポンペイ壁画:「ヴェッティイの家」の壁画;ローマ時代の石棺[図4: Baltimore, Walters Art Gallery ィイの家の例は背面),構図などの点で「ヘディステの墓碑」と共通する。アリアドネ像が,ヘレニズム時代のイタリア,そして帝政期のローマにおいては眠り/死を克服し/ Baltimore, Walters Art Gallery23.27. (Source : Richardson, 1979, plate LIV-1) \ノ図3:「アリアドネの画家」のスタムノスc.400 B.C., Boston, Museum of Fine Arts 00.349. (Source: Trendall and Webster, 1971, fig. 111.3,51) (部分:アリアドネ)-81-‘ ・ /
元のページ ../index.html#89