鹿島美術研究 年報第12号別冊(1995)
168/588

バロックの寓意画は,一部の知的エリートである貴族のみが享受者であったが,革命期の寓意画は美術・工芸の巾広い分野で展開し,民衆をもその対象に巻き込んだところに,その特徴がある。今回の調査で革命期寓意画の全体像をようやく掴みかけてきたが,同時に検討課題も多くなった。引き続きこのテーマで,研究を続けていきたいと考える。-158-

元のページ  ../index.html#168

このブックを見る