鹿島美術研究 年報第12号別冊(1995)
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で制作された近代のフランドル絵画の模写作品[図10]の中には,指輪を授与されるカタリーナと共に,「賢い妻はその夫の冠である」という「蔵言」の言葉を表す聖女が描かれていることなどである。この仮説の正否は,十五世紀後半から数が増えてくる肖像画や世俗の夫妻像を合わせて検討することで,明らかになってくるであろう。(紙面の都合により,註は割愛します。)く主要参考文献〉D. de Vos, ~, Antwerp, 1994. Kat. Stefan Lochner, Meister zu Koln, Koln, 1993. G. L. Scheper, ~, Princeton Univ. Ph.D. diss. 1971. -182-

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