鹿島美術研究 年報第12号別冊(1995)
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図6サンタ・マリア・アッスンタ聖堂第六ー四隅の渦巻模様を支える円柱の下には松の実あるいは葡萄の房のようなものがある。四面にはそれぞれ古代風のマントのようなものを身につけ,片手でその一部を握っている人物が描かれている[図6]。もう一方の手を円柱にかけている人物もある。(左円柱列)半円柱の持送り一頭の周囲に頭巾をかぶったように見える四枚の翼がある天使の,交差する下の二枚の翼の間から足が覗いている[図7]。ロメーナにある類似したモティーフは頭の上にも二枚の交差する翼が描かれ,全部で六枚の翼を持っている[図8]。左持送り右第六円柱柱頭図7サンタ・マリア・アッスンタ聖堂-338-

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