鹿島美術研究 年報第12号別冊(1995)
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セラフィムが描かれている[図12]。第六ー膝までのプリーツスカートのようなものをはいた天使が半月を伏せた形のものの上に立っている[図13]。頭には右第五柱頭の司教がかぶっているのと同様の帽子をかぶり,手を腰に置いている。四隅の渦巻模様の下には首のある人間の頭部が置かれている。ロメーナでもモンテ・ミニャイオでもアプシスに最も近い半円柱の持送りには二翼の天使[図14]と鷲[図15]とが描かれている。スティアではそれか足の長い盃と熾天使となっている。鷲は左第二柱頭,二翼の天使は左第六柱頭に現れる。天使と鷲の組み図12サンタ・マリア・アッスンタ聖堂左第五円柱柱頭左第六円柱柱頭図13サンタ・マリア・アッスンタ聖堂-341-

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