鹿島美術研究 年報第12号別冊(1995)
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3.時代5.所在地8.付帯文書9.付帯資料2.伝来・所用4.所蔵者6.寸法7.素材10.概要出典など飾の影響を受けたものをまとめた。まず南蛮服飾そのものの資料がある。伝加藤清正所用の縞地上着や徳川頼宣所用の製襟である。これらは,その当時南蛮服飾の着用が流行したということを裏付ける資料となっている。その他ではカルサンから影響を受けた袴などが挙げられる。このように,さまざまな形で南蛮服飾の影響がみられるが,その取り入れ方には先人たちの知恵が感じられる。従来染織や服飾の分野では江戸時代の女性小袖が大きく取り上げられてきたが,それにまさるとも劣らない分野が今回テーマとした陣羽織・胴服・具足下着であることが今回の収集調査で判然としたところである。ここには今日の私たちの手本となるデザイン,意匠をみることができるのである。今回の私のテーマは陣羽織・胴服・具足下着のデータ収集であった。そこで判明したデータをマッキントッシュのファイル・メーカーIIでそれぞれ別々にまとめた。データ項目は次の通りである。1.資料名添付資料陣羽織所蔵者リスト伊澤昭二氏茨城県立歴史館-351-

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