鹿島美術研究 年報第13号別冊(1996)
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注(1) 日下無倫「法華経の絵入り版経について」『大谷学報』20巻4号(1939年);宮次(2) 牧田諦亮『疑経研究』(京都大学人文科学研究所,1976年)。(3) 連写例は,兜木正亨編『スタイン・ペリオ蒐集敦煙法華経目録』(霊友会,1978年)(4) 『西域美術大英博物館スタイン・コレクションII』(講談社,1982年)に全図掲(5) 佐藤泰舜「六朝時代の観音信仰J,速水侑編『観音信仰』(雄山閣,1982年)。(6) スタイン2498(大英図書館)には,種々の陀羅尼が次々と手写されている。(8) 町田市立国際版画美術館編『中国古代版画展』(1988年)に掲載。〔図2〕は同書(9) 張秀民著(広山秀則訳)『中国の印刷術』(関書院,1960年);王伯敏『中国版画史』(11) Stein Painting 242。(注4)の文献に掲載。他にも敦煙出土の仏教版画は禿氏祐(12) Stein Painting 244((注4)の文献に掲載),Pelliot3965, Pelliot 4514. 6 (1)■(7)。(13) 『文物参考資料』1957年第5期。(14) 一例を挙げるならば,不空三蔵(705-774)が大随求陀羅尼を誦して粛宗(在位756-762)の病魔を退けますます礼遇されたことが『宋高僧伝』巻ー「不空伝」まで遡り明らかにした。そして遺品が多数存在する出相観音経版経をその系譜を受け継ぐものとして位置づけ,新出の観音呪版本を通して観音の呪術性が後世にまで信仰され続けたことと,印刷術との密接な関わり合いを具体的に示した。男「出相観音経の諸問題」『実践女子大美学美術史学』4号(1989年)。に収録されている。載。(7) (注4)の文献に同じ。より引用。(上海人民美術出版社,1961年)。(10)牧田諦亮『アジア仏教史中国編II』(佼成出版,1976年)。祥『東洋印刷史序説』(平楽寺書店,1951年);松本栄一『敦煙画の研究』(同朋舎出版復刻初版,1985年);菊竹淳一「敦煙の仏教版画」『仏教芸術』101号(1975年4月)に詳論される。に記されている。(15) 『続国訳秘密儀軌』第7巻(国書刊行会,1975年)。尚,本経には不空三蔵による--257-

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