鹿島美術研究 年報第13号別冊(1996)
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◎梨木祐為(1739-1801)◎木下利忠(1737-1809)◎横瀬貞臣(1732-1811)◎柳沢保光(1753-1817)◎冷泉為章(1752-1822)◎冷泉為全(1802-45)◎冷泉為則(1777-1848)明治時代以降◎大場景淑(1803-1871)◎岡田雪台(1799-1873)◎冷泉為理(1824-85)◎北島内孝(1836-1871)◎戸田露吟(?-1905) ◎井上八太郎(1883?-1941頃)これらの内,定家様の遺墨を確認できる人物のみを年表に配置したものが,定家様人物年表である。定家様の人々表に見るこれらの人々のほかにも,定家流をよくしたものかいたことが考えられるが,わずかな人物を除き,大部分は常時この書風で書いていたのではなく,和歌を清書する時か,茶道具の箱書付をする時,あるいは限定した相手,ある約束事の中での手紙などに限られている。中には,井上八太郎のように近代の看板や商品名といった,タイポグラフィーの分野で活躍したものもいる。いずれも,特定の状況,公の場面に登場する書風である。定家様に属するほとんどの人が,別に日常的な書風を使い分けていたことも見逃してはならない。そうした彼らの職域は多岐に渡っており,特定の分野に限られていない。一人一人の説明は省くが,明らかなのは,大きく二つの流れがあることである。一つは,和歌によるつながりで,冷泉家を中心とする。もう一つは,茶道を主体にした流れ-268-◎小堀政方(1742-1803) ◎伴資規(1732-1810)◎冷泉為泰(1735-1816)◎松平不昧(1751-1818)◎服部中庸(1756-1824)◎三宝院高演(1772-1848)◎小堀宗中(1786-1867)◎毛利敬親(1819-1871)◎小堀政安(1806-1876)◎北島全孝(1802-1886)◎黒田増熊(1806-1889)◎冷泉為紀(1854-1905)◎冷泉為系(1881-1946)

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