■動物18種■植物50種■霊獣13種■魚類・虫3種■自然9種■神仏・人物など7種■その他34種(彫刻のメイン・テーマ以外)紋・輪宝·水指.机.椅子・掛軸・火鉢・食器・盃・打出小槌・軍配・橋•宮殿・179種にも及び,まさしく建築彫刻文様の宝庫であると言っても過言ではない。4 文様とその組み合わせ植物は特に牡丹·菊・椿•松•竹・梅·笹など身近なものが目立つ。花鳥の組み合わせでは,鷺・鴨・鴛鴛・千鳥など水辺•海辺に住む鳥は,芦·沢潟・岩•石・雲・波・水・雪・川・滝・土波瑠璃鳥・連雀・鷲・吐首鶏・八つ頭・ひたき・鵜・斑鳩・青鶯・鴇・頬白・啄木鳥・鶴鶴・烏・鵠鶴鼠・牛・虎・兎・蛇・馬・羊・猿・犬・猪・象・水牛・鹿・猫・僻香猫・栗鼠・亀葵・木通・麻・葦・紫陽花・粟・稲・梅・瓜・沢潟・万年青・柿.杜若・柏・桔梗・菊・桐・きささげ・栗・華墟草・笹・桜・椋棚・蘇鉄・竹・筍・蒲公英・椿・蔦.躙躙.茄子・蓮・薔薇.枇杷・芙蓉・葡萄・牡丹・唐松・大和松・水葵・桃・楓・柳・竜胆・山茶花・薄.瓢笥・黄蜀葵・蜜柑.楊梅龍・飛龍・天馬・模・唐獅子・狛犬・霊亀・水犀.麒麟・鳳凰・らん・息・僻含楽器・文具・書籍・水盤・瓶・囲碁・靴・竹馬・さしば・杖・経巻・花篭・三葉葵笠・ふくべ以上,日光東照宮だけで,江戸前期の文様を網羅できるほどで,総数実に5173体・近世建築に用いられる文様は,植物と動物が圧倒的に多い。これらは単独で用いられることは少なく,植物と鳥,または植物と動物との組み合わせが大部分を占める。河骨・水葵・杜若などの水草と組み合わされるのが一般的である。水鳥と水草の組み合わせは瑞垣など外周に複合して用いられる建築が多く,火伏せの意味が強いと思われる。次に,波や土披などの自然の文様は単独で用いられることはほとんどなく,水草や鯉.蝶・蝉人物・天女・仙人・七福神・鬼・仁王・随身-26-
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