(11) (注1⑨)に,修理中(補絹後かつ補彩前)の写真が掲載されているので参照され(13) しかし絹巾や組成密度を合わせ,後世特別に画絹を調製した可能性をも拭えるも(14) ちなみに北室院本も掛幅仕立ての絹本著色画であり,五副で一幅をなす。法量はたい。(12) 文化庁監修『璽要文化財7絵画I』(毎日新聞社,一九七三年一月)では,三幅の法量をいずれも縦304.8cmとし,横は金剛吼菩薩が237.6cm,他の二幅が179.5cmとする。従来展覧会目録等でもこれを踏襲しているが特に縦の長さについては不可解で,正されるべきであろう。のではないので,この問題の解決は表現・技法等の検討結果に委ねたい。縦265.5(8. 76) X横209.7(6.92) cm(尺)を示す。絹巾は向かって左から37.3,44.4, 44.5, 45.2 (1.49), 38.3cm(尺)であり,画絹の組成は一平方センチメートルあたり経約三十八本(二本引き揃え)X緯五十二越を数える。上端と向かって右端に火焔の先端が画面から切れている箇所があり,左右端は最大絹巾から推して数cm,上下端も同程度切り詰められたことが想われる。-665-
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