II.以下の美術品を実地に見学したa.東京国立博物館b.東京都美術館の法隆寺金堂壁画展大阪大学教授森安孝夫「帰義軍時代の沙州ウィグル」新潟大学教授関尾史郎「麹氏高昌王国の支配構造」京都大学人文科学研究所助教授高田時雄「敦煙における多言語使用の状況」司会の創価大学教授池田温氏から楊氏は多くの参会者に紹介された。その中には,東京大学名誉教授秋山光和氏,京都大学名誉教授竺沙雅章氏,京都大学名誉教授清水茂氏,東方学会会長神田信夫氏等が含まれていた。d. 1995年12月16日東京大学東方研究会伊吹敦民氏の講演及び討議「敦煤本『i云経』の形成印度,イラン,イラク,ギリシャ,朝鮮,等の美術品および国宝:普賢菩薩像,六道絵,阿弥陀二十五菩薩来迎図,法華経方便品(竹生島経),同(久能寺経)嘱累品,等重要文化財:仏眼曼荼羅図,地獄図屏風,仏涅槃図,吉野花見図屏風,夏秋草図を見る。印刷物では知っていたものの,実物を見て感銘を新たにした。楊氏は以下の認識を得た。・法隆寺金堂壁画の時代は,敦煙唐代壁画の一部分と重なっているので,両者の比較は重要である。•金堂壁画10号壁と莫高窟332窟南壁中央の説法図,金堂壁画6号壁阿弥陀浄土図は菓高窟332窟浄土図の様式に近い。•金堂壁画の画法と敦煙初唐壁画の画法,特に220窟の画法はすこぶる似ている。恵能の原思想と神会派の展開屏風等」-703-
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