鹿島美術研究 年報第14号別冊(1997)
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(5) 森本和夫は「訳者あとがき」(アンドレ・ブルトン『シュールレアリスム宣言集』,(6) デ・キリコの作品の直接的な影響を受けているのは,マックス・エルンスト,サ(10) Giorgio de Chirico, Reves, "La Revolution Surrealiste", Paris, anno I, (11) 若い研究者エスター・コーエンも父親との関係から《子供の脳》を説明する。「長(12) J. T. Soby, Giorgio de Chirico, pp. 7 4-75 (13) Maurizio Fagiolo dell'Arco, L'opera completa di De Chirico 1908-1924, ンドレ・ブルトン,ポール・エリュアール編,江原順訳『シュルレアリスム簡約辞典』,現代思潮杜,1971年,12頁)現代思潮社,1975年,219頁)で,「夢にたいする分析,夢うつつの状態で無意識の領域から浮かびあがってくるイメージについてのブルトン個人の体験報告,また,この経験から思いつかれた自動記述法のこと等,すべては,フロイトの無意識理論の文学への適用といっても過言ではあるまい」と述べている。ルバトール・ダリ,ポール・デルボー,イヴ・タンギー,ルネ・マグリットなどである。(J.T. Soby, Giorgio de Chirico, pp.149-152を参照)引用,『ユリイカ』1991年12月号,152頁)光」,『ユリイカ』1991年12月号,108頁)い間,ブルトンの所蔵であった。この絵は,父親の想像上の肖像としても有名である。1950年,ブルトンは『半世紀のシュルレアリスム暦』のなかで別バージョン〔注11・図〕を出した。それは眼を開けた人物だった。これは,『シュルレアリスム革命』(1924年12月)でデ・キリコが記述した夢を具体化させたものである。」(7) Giorgio de Chirico, Memorie delta mia vita, Rizzoli Edi tore, Milano, 1962(ジョルジョ・デ・キリコ,笹本孝,佐々木董訳,『キリコ回想録』立風書房,1980年,124頁)(8) Andre Breton, Entretiens, View, le numero d'aout, 1941 (Paule Thevenin, Le enigmes du《Cerveaude l'enfant》,“AndreBreton", Editions du Centre Pompidou, Paris 1991, p.101で引用/谷昌親「未知の世界へと開かれた窓」でも(9) Andre Breton, Clair de terre, 1923(アンドレ・ブルトン,松浦痔輝訳「地のn.1, 1 decembre 1924, p.3 (Ester Coen, Giorgio de Chirico, "La Metafisica", Galleria Civica d'Arte Moderna, Ferrara, 1986, p.49) -118-

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