鹿島美術研究 年報第14号別冊(1997)
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注(2) 松木裕美「中国における初期薬師信仰J(『東京女学館短期大学紀要』第9輯昭和62年)(3)塚本善隆「龍門石窟に現れたる北魏仏教」(『龍門石窟の研究』座右宝刊行会昭和16年)(4)松本栄一『敦煙画の研究』(東方文化学院東京研究所昭和15年)(7)浅井和春「平安前期地蔵菩薩像の研究」(『東京国立博物館紀要』第22号昭和62った。なお本図は同時代の遺品と比べて描写力,表現力において高い完成度を示しており,最終的な結論にはなおその描写法,様式上の相関関係など,制作年代の再考も含めた美術的,美術史的検討を必要としよう。今回の研究の本旨からはやや逸脱するかと思われるので,それらの問題については今後の課題としたい。(1)小野玄妙『仏教の美術と歴史』(大蔵出版大正12年)(5)松原三郎『増訂中国仏教彫刻史研究』(吉川弘文館昭和41年)(6)松原智美「法隆寺金堂壁画に関する一考察J(『仏教芸術」218号平成7年)年)(8) 敦煙第322窟(初唐)の東壁門口南側に描かれている持鉢・錫杖型の薬師像については,初唐のものか五代重修時のものか『中国石窟敦燈莫高窟三』(平凡社)からは判然としない。今回は実見もできず,これを初唐の例と見なすことはひとまず避けておく。(9)郁健吾「敦焼莫高窟第220窟試論」(『仏教芸術』133号昭和55年)-216-

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