a)クライアントマシンからの問い合わせb)サーバーマシン上での処理(4)サーバーマシン上で稼動しているWWWサーバー運営用ソフトは,クライアントはCGIアプリケーションから送られてきたページデータをクライアントマシンヘ発信るWebSTAR単体では検索作業を実行できない点にある。そこで本研究のシステムでこの3つプログラムそれぞれの役割と画像検索の流れを順を追って説明したい。(1)先ずインターネット上に公開されている東京大学人文社会系研究科のホームページから,「ピラネージ版画画像データベース」へとアクセスする(注11)〔図2〕。(2)タイトル画面上の「Browse」と「Search」という2つのメニュー項目から「Search」をクリックし,検索フォーム〔図3〕を表示させる。(3)検索フォームの空欄になっている箇所にキーワードとなる単語を入力し,「OK」ボタンをクリックする(例えばここでは「作品名欧文」の箇所にAppiaと入力する)。以上の作業を行うと,学内・学外のインターネットに接続されているクライアントマシンから,人文杜会系研究科内に設置されているサーバマシンヘと「作品名欧文の欄にAppiaを含むレコード」についての問い合わせが行われる。ここまでの作業はHTML言語の基本的な約束ごとに従ってインターネット用のブラウザソフトが,HTML言語によって記述された検索フォームから指示される命令を実行しているものである。マシンからの問い合わせを一端受け取り,その問い合わせをCGIアプリケーションヘと振り分ける。(5)CGIアプリケーションは,サーバーソフトから受け取った問い合わせをファイルメーカーProが実行可能な命令文へと書き換え,ファイルメーカーProに指示する。(6)ファイルメーカーProが該当するレコードのURLの検索を行う(注12)。(7)ファイルメーカーProが行った検索結果は,やはりCGIアプリケーションが自ら受け取り,今度はその結果をサーバーソフトが発信可能な形態であるHTML言語で記述されたページの形式へと書き換えてサーバーソフトヘと送り返す。(8)サーバーソフトし,問い合わせを行ったクライアントマシンの画面上には検索結果のページが表示される〔図4〕。インターネットから検索できる画像データベース構築の基本システムとして3つのプログラムが必要な理由は,マッキントッシュ用のWWWサーバー運営用ソフトであは,検索作業を別にデータベースソフトであるファイルメーカーProに実行させ,それら2つのプログラム間のデータのやり取りを独自にプログラムしたCGIアプリケー-348-
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