鹿島美術研究 年報第14号別冊(1997)
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六月九日御膳沈香折敷四枚,瓶用秘色」。『宇津保物語』:(藤原の君・絵解)。「ここは帥殿。(中略)主もの参る,台二よろひ,秘色の杯ども。女ども,朱の台,かねの杯とりてまうほる。男ども,朱の台,金椀して,物食ふべしとす」。『源氏物語』の「末摘花」:「心もとなくて御達四五人ゐたり,御台,秘色やうの唐土のものなれど人わろきに,何のくさはひもなく,あはれげなる,ままでて人々食う。」同朋舎出版。昭和61年。96,97頁。(24) 南宋・江少虞『宋朝事実類苑』(紹興十五年,1145年完成)巻九,明臣事蹟:「魏咸煕。…知杭州日…帰朝大治酒具。賓友集傑。陳越中銀拍陶器。憧僕数人,共學食案而前,相嘲誼足鉄,盛砕之。坐客皆失色。咸煕不変容,但令易宅器,別具裁果,亦不加笞責。人皆服其量,以為劉寛比之。」上海古籍出版社。1981年。101頁。-486-

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