鹿島美術研究 年報第14号別冊(1997)
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下:5オ,11オ,13オ,15ウ,21ウ)9 「雁半」黒文方印(下27オ)10 『室町時代物語大成ーニ』(角川書店),寛文八年刊本11 絵・書のスタイル,12788「火桶の草子」に近似,同一工房の制作(揃い本)力。絵料紙裏に「法明童子力」の書き込み有り。画面天地にフレームの雲形(白群)。「法妙童子」は肉筆の絵画化作例の伝来は,少ない。上製本である大阪青山短期大学本と比して,描写はラフである。屋台等,構図は類型を繰り返す傾向が認められる。また樹木や,室内の壁などに見られる墨使用も注目される。6)火桶の草子1 12788 (a, b) 2 外題・内題とも無し,題策:銀箔散らし3 江戸前期(17世紀後半,貞享・元禄頃力),袋綴2冊,4 15.8X23, 32丁(上15丁,下17丁)5 表紙:紺紙,見返し:唐草に双鳳凰丸文・水辺の柳の描絵,6 漢字平仮名交じり,1面14行7 濃彩10図(上:2オ,4オ,6オ,10ウ,13オ,下:4ウ,8オ,11オ,14オ,15ウ)9 上下それぞれ最終丁に「ひおけ上」「ひおけ下」の墨書および「雁半」黒文方印(上1丁オにも「雁半」印)11 12787「法妙童子」と揃い本カ7)文正草子1 12789 (a, b) 2 外題・内題とも無し3 江戸前期(17世紀後半,延宝〜元禄頃力),袋綴2冊4 32. 8 X 24. 8, 4 7丁(上24丁,下23丁)5 表紙:紺紙雲に草木金泥下絵,見返し:金箔押型(麻葉文様)6 漢字平仮名交じり,1面10行-543-

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