鹿島美術研究 年報第14号別冊(1997)
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23)文正草子1 12804 (a, b) 2 外題・内題とも無し。3 江戸前期(17世紀末〜18世紀,宝永頃力),袋綴3冊4 18X24.5, 60丁(上:28丁,下:32丁+遊紙1丁)5 表紙:紺紙金銀箔散らし,見返し:緑紙金銀箔散らし,料紙:鳥の子6 漢字平仮名交じり,1面17行7 濃彩25図(上:2オ,3オ,4オ,6オ,8オ,10オ,11オ,12オ,14オ,16オ,18オ,20オ,23オ,25オ,28オ,下:3オ,7オ,9オ,11オ,15ウ/16オ,20オ,25オ,27オ,29オ,31オ)*うち見開き1図9 1丁オに蔵印10 『古典文学大系38』(岩波書店)11 人物など総体に描写は古拙な趣があり,画面天地の雲形は円弧を繰り返す独特な24)今宵の少将物語(あまやどり)1 12805 (a■C) 3 江戸前期(17世紀後半,貞享・元禄頃力),袋綴3冊4 16X23, 84丁(上:25丁,中:28丁,下:31丁)5 表紙:紺紙,6 漢字平仮名交じり,1面13行7 濃彩24図(上:4オ,5ウ,8ウ,11ウ,13ウ,17ウ,21オ,25オ,中:3オ,8 中冊見返しに貼紙「今宵少将物語一名雨やとり」10 『室町時代物語大成ー』(角川書店)2 外題・内題ともなし,題策:白地銀箔散らし11 画面天地にフレームの雲形(白群),その内側に箔押しの金雲(天),銀雲(地)形態をとる。人物や室内景の構図などは,御伽草子風だが,点苔を多用する戸外景では土波の重なりなど,より謹直な画風を示す。6オ,11オ,16オ,19ウ,22オ,27ウ,下:3ウ,8ウ,14オ,17ウ,19ウ,22オ,24ウ,27ウ,29ウ)を置く図も。金箔の屏風,銀箔の襖など,室内調度に金銀を多用する。-551-

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