3.源氏物語・紅葉賀(源氏と頭中将の青海波の舞)6.義経出陣図(?)8.源氏物語・橋姫(薫,宇治の姫君たちを垣間見る)9.源氏物語・若菜下(源氏,明石の上一族,住吉明神に願果たしに参る)2.源氏物語・若菜下(女楽)4.源氏物語・胡蝶(迦陵頻と胡蝶の舞)5.源氏物語・朝顔(雪まろばし)7.源氏物語・蜻蛉(薫,女ーの宮を垣間見る)10.源氏物語・澪標(明石の上,舟より住吉参詣の源氏一行を見る)12.西王母図画中の障屏画に特色あり。装丁は12787(法妙童子)と同種だが,絵の様式はより装飾性に傾斜。補遺フランクフルト工芸美術館には,以上の奈良絵本24点のほか,源氏物語等扇面や源氏絵色紙,源氏・狭衣物語歌合絵巻(現額装),三十六歌仙絵など,日本近世絵画数点も所蔵されている。いずれも興味深い作品であるが,金雲や顔貌描写,装束の装飾文様の描き込みなど,17世紀前半の華麗・細密な土佐派(光吉の画風)のスタイルを継承する源氏物語等扇面についてのみ,簡略に紹介する。なお,no.12は,絵のスタイル,主題に照らし,本来の一具とは思われない。no.6も,主題から見て一具であったとは思われないが,絵は土佐派のスタイルを示し興味深い。*源氏絵等扇面(全12図)金地金雲濃彩,うちno.6 • 12は,源氏物語に関連しない。17世紀前半,土佐派1.紫式部石山図11.源氏物語・葵(車争い)-552-
元のページ ../index.html#562