(2) 柴田実「近江兵主神社所蔵三昧耶幡について」(『宝雲』25号昭和14年12月)(3) 菩薩像を刺繍した幡については,平安時代の記録ではあるが,次の記録訣がある。「蓋四面懸羅綱。四角懸彩幡。/紫壺縫菩薩形。壺並手足皆用象眼(「尊勝寺供養記」康和四年(1102)。七月廿一日『群書類従』第二十四輯254■255頁)(4) 縫師千光については,「院磨年預安部資重注文」(『公衡卿記』正和四~四月二十五日条)に見える日吉社神輿七基造替並びに神宝・雑人装束調進雑事のなかの八王子分に見える「繍師千光」と同一人物と思われる。(5) 本作品については,山本泰ー氏「来迎図繍仏の一遺例一徳川美術館保管阿弥陀三雌来迎図繍仏ー」(『金鮪叢書』第四輯昭和52年3月30日徳川黎明会・)に詳し(6) 阿弥陀来迎図ではないが,根津美術館所蔵の釈迦来迎図の釈迦は唐草Jt透彫の舟形光背を負う。しかし本図はいわゆる清涼寺式釈迦像の図像にならったものであり,光背についても同様であるといえる。(7) 注5前掲論文。Vヽ゜-408-
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