* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 同定にあたっては,原形が容易にわかる誤記にかぎりその原形にもとづいて判断した。具体的な同定内容は表そのものにゆずるとして,対照表自体の問題として興味深いのは「山田リスト」の通し番号と「中川リスト」の通し番号(六桁)がかなりの程度まで符合している点だろう。昇順に並べられた「山田リスト」にその該当作とおぼしき「中川リスト」の作品を対応させたところ,「中川リスト」の順序もまた原則的に六桁番号の昇順となった。のみならず,「中川リスト」内のそれぞれの六桁番号同士はその間の脱落番号の個数にほぼ見合った間隔をあけて並んでいる。この,「中川リスト」では脱落番号に相当する部分の「山田リスト」「東近美リスト」のラインナップを見ることで,「中川リスト」の記載からもれた作品をある程度は類推することができる(*)。また空軍博物館の000-53の通し番号しか知られない作品についても,「中川リスト」の六桁番号間に占めるその位置から,それら自身の六桁番号をつきとめることは可能だろう。最後に,一連の作業を経て,他の二つのリストのどの作品にも同定しきれなかった作品を対照表から拾えば以下のようになる。【東近美リスト】太田喜二郎陸軍記念日に〔仮題〕木村信木村信熊岡美彦栗原忠二栗原忠二田上隼雄中山嶺【山田リスト】17 * * * * * * * * * * 24 * * * * * * * * * * 25 * * * * * * * * * * 122 瀬野覚蔵小湛山堡塁正面図小湛山堡塁背面図虎門要塞攻撃在留邦人保護博愛古賀提督像神兵奮戦の図(落下傘部隊パレンバン精油所攻撃)南京城攻撃-418-
元のページ ../index.html#428