[下段]⑥ 西面北側椋欄の樹の下に羅漢が腰かけるのを真横向きに表わす。羅漢は,⑦ 同南側大輪の花をつけた樹木の下,羅漢が左手を頬に当てた顔をやや左⑧ 南面西側羅漢は正面を向いて践坐し,腹前で両手を組み合わせており,そ⑨ 南面東側左側より右方向へと枝を延ばす樹木の下で,羅漢が岩に腰かけ,⑩ 東面南側真横を向いた羅漢の面部が確認される。羅漢の下方あたりに,板⑪同北側岩上に真横を向いて坐した羅漢が,右手に錫杖,左手に鉢を持⑫ 北面東側背もたれのある座具に羅漢が左足を下げて半珈し(上げた右足は⑬ 同西側岩上に坐した羅漢を真横向きに表わす。羅漢は,左手に払子を持が花をくわえている。羅漢の手前には俗形が真横を向いて立ち,花を盛った器を持つ。左肩に杖をあずけ,右足膝の上で両手を交差する。左側には二体の人物があり,そのうちの左側の者は机上の果実に刃物を当てる。側に傾け,右手を前方に伸ばす。羅漢の背後には雲が湧出し,右脇には左斜めを向いた俗形が侍立する。の背後に円相を表わす。右端に花を差した水瓶を置き,左側には,おぼろげながら俗形の姿が確認される。右斜めを向く。顔の横の高さに挙げた左手は杖を握り,右手は膝脇の岩上にあずける。右側に赤い花が見られ,その下方にはこの花を捧げると思われる人物が認められる。が小口をみせて並び,その端近くに高欄の一部と思われる地覆と束がみえることから建物の縁を表わすものとみなされる。羅漢の膝前には機を履いた足元がみえ,人物が描かれていることがわかる。ち,斜め上方を見上げる。羅漢の視線の先には,雲を伴った龍が描かれる。羅漢の背後では,肉身を緑にした異形が見上げる。サンダルを脱いでいる),やや顔を傾ける。画面左下方には,俗形が宝珠を入れたガラス器を捧げ持ち,羅漢を見上げる。ち,懸崖を見上げる。背後には,虎皮を付けた異形(肉身は緑色-527-
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