Y王(1) 『ウィーンの日本』ベーター・パンツアー/ユリア・クレイサ著サイマル出版会(2) 『填国博覧会参同記要』田中芳男/平山成信編輯明治30年8月7日(3)『万国博覧会』吉田光邦著日本放送出版協会昭和45年78頁(4) 『明治時代の瀬戸窯業』瀬戸市歴史民俗資料館編平成5年8月(5) 『海外博覧会本邦参同史料(全七輯)』博覧会倶楽部編昭和3年8月(6) 向上[第3輯132頁](7) 『大阪新報』大正元年10月5日る努力を続けることを今後の課題としたい。時代ごとに一定の枠組みに括られて語られる作品は,それぞれの時代が不可避な部分として抱えていた可能性も限界も与えられた上に成立している。そのような条件こそが作品にとっての社会的な必然性であり,その意味において,時代のスタイルとして一概に論じられてしまうような一般的な工芸品というものはあり得ないように思われる。多くの作品にとって問題となるのは,それぞれの時代の工芸品制作の環境において,何が誘発的な要素となったかということであり,その価値観を反映し,さらに先取りするものが表現をリードしてきたのだと言える。作家(あるいは職人)生活が成り立つための制作の環境と条件を,誰が提示し得たかという視点は,工芸の分野に限らず,あらゆる創造的な仕事の成立基盤を検証するひとつの鍵となりはしないだろうか。平成2年3月20頁[平成9年5月フジミ書房復刻第2輯38〜41頁][1998年6月フジミ書房復刻11〜12頁]-127-
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