鹿島美術研究 年報第16号別冊(1999)
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Y王(1) 「小袖模様雛形本と小西家文書雁金屋資料」大阪市立美術館『近世ファッション(2) 辻惟雄『風俗画入門(小学館創造選書101)j小学館,1965年(3) 山根有三「長谷川等秀・等学研究J『国華J1228号,1998年(4)拙稿「〔かざり〕調度としての『誰が袖図扉風J」『日本美術襟稿(佐々木剛三先生(5) (3)参照(6) (1)参照,図版番号200(7) 『日本の漆芸2蒔絵EJ中央公論社,1991年,図版番号71(8) 『燦く漆蒔絵』徳川美術館,1993年,図版番号73(9) (1)参照,図版番号198(11) (1)参照,157頁風jもそうした例の1つに加えられるべきかもしれない。おわりに「誰ケ袖図扉風jの見所は,いうまでもなく精彩,華麗に描かれた多様な小袖文様にある。実物遺品の僅かな近世初期の町人階層の衣料の,染織絵画資料として期待もされる。だが諸作品をまとめてみると,構図だけでなく,小袖文様自体までも類型化された作品が少なくなく,小袖意匠の表現に粗密の差がある事に気づいた。もちろんそうした形式によりながらも,生彩に溢れた小袖描写をする個性的な作品も存在する。今後は,そうした作品に注目しながら,未だ明確に位置付けが進んでいない,慶長期から寛永期へかけての風俗画,特に美人図との関連性の研究を課題としたい。の魅惑にせまる和の意匠新たなモティーフ・大胆なデザイン一一一.I,1998年古稀記念論文集)』明徳出版社,1998年川河上繁樹『日本の染織2辻が花』京都書院,1993年,図版番号34-336-

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