molean Museum m, The Iron Age Stainp Seals 1988. PL. XIX No. 570の金製指輪形印章(9)同Collon,D., The Seal Impressions jトomTell Atchanal Alalakh. 1975 (11) Yamada, M. , "The Dynastic Seal and Ninurta’s Seal : Preliminary Remarks on sealing by the Local Authorities of Emar , Iraq 56, 1994, pp. 59-62 後記:捺された印章の印影の数が大変多く,印影の残存状態の不良や重複している場合は,個々の印章を確定する作業に大変手間取り,確定しきれない部分も多い。また,エマルの人名の民族系統の判別はもとより,氏名には必ず父の名前が書き加えられているため,三〜四世代にわたる人々の系統図の再構成ができれば,個々の粘土板文書の新旧を知ることもでき,印章の時間軸をより細かく追うこともできたであろう。粘土板文書の印影の研究には模形文字の研究者との連携が不可欠である。また,印章のヒッタイト象形文字も解読してもらい(山陽学園女子短期大学の中村光男氏),ほほ完了している。今回は印章の使用に関する諸事実と同時に多くの課題も浮かび、上がってきた。エマルの約llOO点の文書の印影が報告されれば,かなりのことが分かるようになることだろう。なお,統計的な数字はおおまかな傾向としてご理解いただきたい。-530-
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