ハ同UY王(1) 青木茂『明治洋画史料記録篇j148頁に,中村不折,三宅克己の言が引用されて(2) 本文であげた論考のほか,木本至『「団団珍聞」「接尾団子jがゆく』(1989年6月,(3) 読売新聞夕刊,1989年12月28日「『羽衣天女』100年ぶり里帰り」(4) 明治23年4月明治美術会第2回大会での講演。『明治文学全集79明治塞術・文学(5) 三輪英夫「作品解説〈羽衣天女〉」『日本美術全集21江戸から明治へ』(1991年21 江戸から明治へ』(1991年,講談社)に④も掲載されている。リカで興がられるといのは図解的だがうまくできた解釈ではないか。本多の資質を考える上でも重要な作品である。〈静物〉〔図3〕制作年不詳である。教育用に描かれた趣きがある。高橋由ーの静物のあの熱誠からは遠い。分別を備えた理性的人物の客観性がある。バランスがよいのである。この絵にも輪郭線があるようで,それがいっそう教材絵画の印象を与える。もっと検討されてもよい絵と思われる。本稿図版頁に掲出した①③⑦を除いた他の4点の図版を参照していただく便宜のために,図版掲載図書を思いついたもので挙げておく。『原色現代日本の美術l近代の胎動』(1977年,小学館)…・・・②④,『東京国立博物館図版目録近代洋画篇j(1984年,東京国立博物館)…・・・④⑤⑥,なお③をー頁大でカラー図版収録した『日本美術全集“狂画”を描いた,あるいは初期ジャーナリズム舞台のもとで活動した面(注6)については今回は何も報告できなかった。参考までに「団々珍聞J〔図4〕と「騨尾団子」〔図5〕の表紙絵を掲載しておく。『洋画先覚本多錦吉郎』にみられるとおり,「採桑の図油絵」(明治22年,帝室買上げ)など文献にのみ存在の知られる作品が今後,出現・公開されることを待望する。いる。白水社)なども参考にした。論集』(1975年,筑摩書房)収録。講談社)
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