鹿島美術研究 年報第17号別冊(2000)
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注年(1) 『国華jll63号では,田仲一成氏(「『唐僧取経図冊』故事初探J)・戸田禎佑氏(「『唐(2) (1)以外に本画冊についての言及が見られるものは,以下の通り。(3) 日本においてもその浸透ぶりは大変なもので,例えば,今日の出版界で大きな位汲古書院1994年した場面の絵画化であることがわかる(注11)。その点で非常に重要な意味を持つが,張伯供という画家は中国の画史には名が見えず,『君台観左右帳記』に「仏像」の画家として登場し,又,実見した限り,画自体はむしろ日本における元画の模本と考えられる。つまり,こうしたナラテイヴな要素を含む図様が日本に流入したことを示すもののーっと位置付けられよう。僧取経図冊』の様式的検討」)によって詳細な検討が加えられた。磯部彰『『西遊記』形成史の研究』創文社1993年中野美代子『NHK人間大学孫悟空との対話』日本放送出版協会1993年宮崎法子「唐僧取経図」解説『日本美術全集第9巻縁起絵と似絵一一鎌倉の絵画・工芸』講談社1993年小川裕充「中国山水画百選(57)(伝)王振鵬唐僧取経図冊J『東方J162号1994 磯部彰「『唐僧取経図冊』に窺う「西遊記」物語大唐出界から西天竺入国へ」『富山大学人文学部紀要』24号1996年磯部彰「『唐僧取経図冊』の絵画順序とその画題一一図版編」『富山大学人文学部紀要』25号1996年磯部彰「『唐僧取経図冊』に見る西遊記物語一一大唐国出境までを中心に」『東方学会五十周年記念東方学論集』東方学会1997年『元時代の絵画一一モンゴル世界帝国の一世紀』展図録大和文華館1998年『西遊記のシルクロード三蔵法師の道』展図録朝日新聞社1999年置を占める漫画でもつねにリメイクされ受容されている。四方田犬彦「偉大なる旅行家の猿論』筑摩書房1994年(ちくま学芸文庫1999年)堀誠「『西遊記』受容史の側面J『和漢比較文学叢書18巻和漢比較文学の周辺』『西遊記』はどう描かれてきたか」『漫画原160

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