(1カ泉武夫「異色の弥勤菩薩画像一弥勅図像の一系譜」(京都国立博物館『学叢J19号年1997年)泉氏はボストン美術館本京都国立博物館本の弥勤菩薩画像と清涼寺本同熊田由美子「東大寺南大門仁王像の図像と造形一運慶と宋仏画一」『南都仏教j64 号,1986年弥勤菩薩図との図像的酷似を指摘し,また,三井寺系のものであることを示唆している。泉氏は北宋時代の弥動菩薩図像の流布を想定され,また,斎然とは別系での日本への伝来を想定している。だが斎然の弥勤菩薩図の請来が清涼寺釈迦如来像の像内納入品だけと限定できないことをここで提起しておきたい。また,それは他の三枚の版画についても同様である。同宮次男「宋・元版本にみる法華経絵J(上)(下)『美術研究j325号,326号1983
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