鹿島美術研究 年報第17号別冊(2000)
67/763

の手紙の一部が含まれている。今回の調査結果は,現在閲覧可能な資料から分かることに限定されていることをお断りしたい。倒〈無題〉(作品番号53)'<無題〉(作品番号54)'<無題〉(作品番号55)'<無題〉(作品番号56),<アトミック・クレスト〉(作品番号57),<無題〉(作品番号61),<無題〉(作品番号68)〔図2〕の7点。制アップライトは〈無題〉(作品番号68)をヴェール・シリーズに分類、している(Up-right, Morris Louis, 133. )。しかし,この作品は,ヴェール・シリーズと異なり,中央部分の色が諺んでおらず,厚い絵の具で描かれている。別のシリーズとして意識している画家の発言も考慮すれば,様式としては抽象表現主義的作品に加えるべきであろう。同詳細は以下を参照。加治屋「クレメント・グリーンパーグの美術批評における時間性」図版中,ルイスの作品にはカタログ・レゾネによる作品番号を付す。図2は左斜め前方から撮られている。(32)“Louis and Noland, '’Modernism with a Vengeance, 97. -56-

元のページ  ../index.html#67

このブックを見る