鹿島美術研究 年報第17号別冊(2000)
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[VJ日本美術工芸品の公開展示,公開資料などについてれていたのが幸であった。また,ヴァチカン伝道民族博物館では,収蔵品目録や写真資料が未だ完備されていないので,話し合いの結果,筆者が撮影したネガをすべて美術館に納めるという条件で写真資料が提供された。勿論,いずれの場合も写真資料はすべて,研究資料としての許可であり,写真公表に対しての許可ではない。(別途許可が必要)以上の事情で当報告書にも写真添付をしない。今後全資料を整理しまとめた後で,改めて必要な許可を申請し発表の機会を持ちたい。当調査期間中に得られた写真資料は約2000,当調査以前入手済み写真資料,約3000,総数約5000。他にカタログ出版物など公開資料多数。現地における日本美術工芸品を所蔵する美術館などの状況は多様である。在伊コレクション(ここでは在イタリア半島地域と解釈し,ヴァチカン伝道博物館を含む)を対象に開館状況,展示,所蔵品資料など各項目について表にする。項目A,美術館自体の開館閉館状況[1999年秋〜2000年春現在]Al 常時,開館している。A2 年間の一定期間のみ開館しているか,短期間のみ[2年以内]臨時閉館している。A3 閉館しているが,過去十年間に開館していた時期(少なくとも二年以上)があった。A4 現在閉館中,過去10年間に開館したことがない。項目B,展示状況B 1 日本美術工芸品のための常設展示場[東洋又は極東地域]を有し公開展示B2 近年(10年以内)特別展などで日本美術工芸品紹介の機会が持たれたか,他の展示品と一緒に一部分が公開展示されている。B3 一般の美術館展示とは異なり,城や宮殿内部装飾家具などとして,日本美術工芸品が散りばめられている。B4 公開展示は全くない。728

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