大正5年4月1日~7日大正6年5月15日~25日大正8年4月11日~15日大正9年l月25日~29日大正11年10月23日~29日(注11)229 11月の第10回展を最後として終了したようである。4.珊瑚会の特色第8回展日本橋・三越が,次に述べる珊瑚会の活動へと確実につながっていったことをわれわれはしっかりと認識する必要があるだろう。珊瑚会の第l回の展覧会は,大正4年4月21日から30日まで上野広小路のいとう松坂屋で開催されている。発足当初の同人は,池田永治,小川芋銭,小川千華,川端龍子,鶴田吾郎,名取春仙,山村耕花,平福百穂の8人であった。その後同人に関しては,第2回展(大正5年)に森田恒友が加わり,第4回展(大正7年)からは近藤浩一路,石塚翰の2人が参加するようになり,さらに第5回展(大正8年)以降,名取春仙がこのなかから抜け,そして第8回展(大正11年)から酒井三良が,第9回展(大正13年)から岡本一平が同人として加わったのであった。実はこの同人に関しての正確な内容も含めて,この珊瑚会がいつまでどのような形で開催されたかを詳細に言及した文献は,今まではなかったと言ってよかった。そこでこのたび\大正期の新聞・雑誌を調査し,その開催内容がほぼつかめたので,その第l回展以降の開催展覧会,場所,会期の順に列挙してみたい。第2回展京橋.~良王干洞第3回展日本橋・白木屋第4回展上野-松坂屋第5回展日本橋・高島屋第6回展日本橋・高島屋第7回展日本橋・高島屋第9回展上野-松坂屋第10回展日本橋・一越このように,新聞・雑誌などのドキュメントに関する限りでは,珊瑚会は大正13年では,この珊瑚会の出品作品の内容の特色はどのようなものだったのだろうか。ただ,先にも述べたように珊瑚会に関しては展覧会のためのカタログの類いは出版大正7年5月24日~30日(注9) 大正10年4月22日~27日(注10)大正13年2月1日~8日(注12)大正13年11月26日~29日(注目)
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