-これに本絵の記号番号を冠し,個々の作品を識別する為の標号とした。例:N 1 S→根津美術館本,幅番号lの下絵・なお,東福寺本下絵の内,本絵には見当たらない図様を持つものが3幅有る。これらは,元来,50幅有ったものとみられる東福寺本本絵の内の,失われた3幅の図様を持つものと考えられる。ここでは,失われた3幅を,仮にX1'X2'X3とし,②では,これらに対応する下絵をX1s'X2s'X3sと示した。これら3幅の番号1-3 は,それぞれに対応関係を有する大徳寺本,D10・D81・D85の3幅の番号に因み,大徳寺本3幅を番号の昇順に配列し,その配列を採って1-3の番号を付した。特に,Xls'X2s'X3sについては,(図1・2・3Jを掲げて,その図様を示したO③大徳寺本に関し,.作品の所蔵先が大徳寺である事を記号Dで表した。. r中国絵画総合図録第四巻日本篇E寺院・個人J(鈴木敬編,財団法人東京大学出版会,1983年)pp.14-22に掲載される図版に付された番号1-100を用い,各幅の番号とした0・所蔵先記号と幅番号とを組み合わせ,個々の作品を識別する為の標号とした。-なお,r中国絵画総合図録』における大徳寺を表す記号番号JTlOは,本報告書中では採っていない。掲出した対応表等に於いては,Dと表記した方が視認性が良いと判断したからである。他の所蔵機関を示す記号についても同様であり,必要に応じ,既存の表記方法に置き換えるべきである。-東福寺本本絵N1・2,T 1 -45の図様に見合うものを東福寺本各作品の右欄に掲出し,大徳寺本の配列順序とした。-現在大徳寺に所蔵される五百羅漢図100幅の内,後補と認められる作品について,補作者,狩野徳広による6幅には記号ktを,森本後凋による12幅には記号mkを付して示した。④ では,・大徳寺本の内,①②の東福寺本と対応関係のみられないものを掲出した0・ここでは,各幅の番号により昇順で配列した。また,③④では,狩野徳広が補作した分の原本に当たる作品6幅については,現在,所在不明のものとして記号を付した。森本後凋が補作した分の原本に当たる作品12幅については,現在の所蔵先である,ボストン美術館の10幅に記号B,フリーア・ギヤ-306-
元のページ ../index.html#316