鹿島美術研究 年報第18号別冊(2001)
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注(1)榊原悟「久隅守景の落款印章をめぐって作品編年のための一試案一Jr群馬県立女子大学紀要J第21号2000年,41頁上段。「守景の場合,みずから制作の時期(2) 注(1)の論文。(3)後で触れる『交割帳』に,r則宗代新ニ押シ直ス探源院殿百年忌之時Jと文化年終わりに本調査研究の性格上,ここで特にまとまった結論というものは提示できない。作品紹介においても,本格的な研究に不可欠の真贋問題については後の課題にさせていただ、いたし,また,IIにおける記述が物語りに過ぎるという点についても承知している。ただ,この様なアプローチを重ねることも守景研究に何か新しいものを生むのではないかという希望をもっている。今後も研究を続け,発展させていきたいと思う。最後になりましたが,作品調査を快くお許し下さった所蔵者の皆様,調査に同行下さった関西学院大学名誉教授磯博先生,福井県立美術館戸田浩之氏,福井市立郷土歴史博物館志賀太郎氏,三木世嗣美氏に心から感謝申し上げます。を明記した作品が現時点では一点もないし,今後ともそうした作品を見いだせる可能性は少ない。事情は伝記史料についても同じだろう。守景研究はまさしく一種の手詰まり状態にあると云ってよいだろう。」聞の初め頃に改装したことが記されている。(4) この『交割帳Jの記事については,福井市立郷土歴史博物館志賀太郎氏のご教示を得た。記して感謝申し上げます。(5)橘曙覧「志濃夫廼舎歌集白蛇州第五集」井手今滋編辻森秀英増補『新修橘曙覧全集J桜楓社1983年137頁(6)井手今滋編辻森秀英増補『新修橘曙覧全集』桜楓杜1983年265頁(7)敦賀郡役所『敦賀郡誌』大正4年初版1985年復刻臨川書庖1149~1l52頁450

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