同コレクションの全てを持ち帰らず一部処分した理由として，福島自身は日本での保管場所のことなどを理由にあげているが，1賛沢品税」対策のためという指摘もある(宮崎克己「日本の西洋美術コレクション1890-1940J;1西洋美術に魅せられた15人のコレクターたちj展図録17頁ブリヂストン美術館1997年)。中野和高の以下の文はその両方を示唆している。「然し福島氏は(コレクションを)中々日本へ持来されますまい，一つには日本官権の無理解なる課税に，も一つ重大な理由は槍の保存に適する完全な場所がないからですJ(1福島コレクシヨンの記憶Jr美術新論.11929年2月号68頁)鹿島美術財団注1FUKUSHIMA Shigetaro : chronology J (全7頁)が添付されておりましたが，紙面の都合上，筆者のご了解を得て割愛させて頂きました。584
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