②身体司メディアそしてイメージ招致研究者:カールスルーエ造形大学教授報告者:立命館大学産業社会学部教授仲間裕子間:2001年3月7日~3月14日(8日間)ムを立命館大学国際言語文化研究所,美術史学会の共催で行った。司氏(京都大学助教授),林道郎氏(武蔵大学助教授),仲間裕子(立命館大学教授)が報告者とパネリストとして参加した。ベルテイング教授が著書の『美術史の終罵?jにおいて社会における美術作品の機能と受容の分析に重点を置いた美術の歴史の新しい方法論を提唱されているが,今回のワークショップは,その後20年を経た現在において美術史の役割や可能性は何かなどについて討論の場を設けることを主目的とした。ベルテイング氏の報告「テレピ・スクリーンのアートグルーパルな美術とローカJレな美術史についての考察」は,コンビューター化が急速に普及し,テクノロジーが「グローパル・アイデンティテイのイコン」とされる時代において,美術史研究そのものの変化が再び求められていることを,美術とテクノロジーの今日的状況・受容の比較,マクルーハンを引用した「反環境jとしての美術,美術のトランスカルチュラルな視点,そしてコスースとダントの「美術と哲学」の考察から論じられた。ベルテイング氏の報告はテクノロジーの時代においては,美術はあくまで社会の現況に対するクリテイカルな反射鏡であることが求められているということに重点を置いた内容であった。したがって美術館も美術作品の宝庫としての存在から社会を語る討論の場としてむしろ劇場という新しい役割に変化しているという。そこで美術史研究はもはやヘーゲルの歴史観から解放され,西洋中心思想、からローカルに視点をおいた方向性が必要であることを認識すべきであろうと教示された。以上のような指摘はナム=ジュン・パイクの,メディア・アート作品〈テレビ仏陀〉において実証的に体験されうるとして,作品の紹介と分析が行われた。岡田氏は『美術史の終駕?jにおいてベルティング氏が求めた美術史研究における社会学・人類学的視点が80・90年代の美術期(1) ワークショップir美術史の終罵?j以後四半世紀Jをテーマに,ハンス・ベルテイング氏,岡田温2001年3月9日と10日の2日間,立命館大学においてワークショップとシンポジウ-665-ハンス・ベルテイング(HansBelting)
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