鹿島美術研究 年報第18号別冊(2001)
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pologie, Wilhelm Fink Verlag, Munchen, 2001の序文である‘Medium-Bild -Korper'かthropologieの翻訳を依頼されているが,この仕事にできるだけ早く取り組みたいと考ハンス・ベルテイング教授はミュンヘン大学,ハーバード大学,コロンピア大学,パリ大学など国際的に教鞭をとるかたわらに精力的にピザンテイン美術から現代美術に至るまで幅広い領域で著書を発表され,とくにカールスルーエ造形大学で教鞭を執られるようになってからはカールスルーエのZKM(芸術メディアセンター)関連のメディア・アートについての著書,編書も多く,著名な美術史研究者である。ベルテイング教授とかつてから親交があり,相互の研究内容に通じられている辻・高階・大橋氏に報告書・パネリストとしてご協力いただき,美術史研究でもっとも注目されるテーマのもとに今回のシンポジウムを開催することができた。2日間のワークショップとシンポジウムには関西近辺だけでなく,東京や福岡などからも延べ130人ほどの出席者があった。シンポジウムのテーマはベルテイング教授の近著であるBild-Anthro-ら引用した。美術史研究における人類学的視点はG.Didi Hubermanなどをはじめとして関心をもたられているが,日本において,このようなテーマで論じる機会が設けられたことは学術的な刺激となったと思われる。シンポジウムに関しての好意的なご意見と問い合わせを各方面からいただいた。なお筆者はベルテイング教授からBild-An-えている。今回の日本での滞在はベルテイング教授の体調をも考慮し,立命館大学のみでの講演会となったが,先生が提案されたように,今後このシンポジウムを契機にヨーロッパと日本の美術史研究者の研究協力がさらに幅広く展開できるように願ってやまな鹿島美術財団のご援助によって開催したこのシンポジウムとワークショップの講演・報告内容は,2002年春刊行予定の『立命館大学国際言語文化研究所紀要Jに詳しく掲載する予定である。\;、o-667-

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