鹿島美術研究 年報第18号別冊(2001)
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高いと推断した。この考えの欠陥は,現在まで7世紀前半代の遺構からl点の唐三彩陶も発見されていないことと,該当する三彩竜耳瓶の資料がきわめて少ないことにある。三彩陶出現時期については,軽軽に論ぜられないであろうが,竜耳瓶の形式編年のなかで,これら2点を位置づけるとき,その出現時期が,通説に比較して,遡るといえる。60

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