nhu 期場毅(3) 国際会議出席間:2000年10月3日~9日(7日間)所:イタリア,フイレンツェ市報告者:東京大学大学院人文社会系研究科研究科長田村東京大学人文社会系研究科・文学部(以下,本研究科と記す)が,フイレンツェ大学を共催相手として主催する国際研究会議Iltaliain Giappone in Italia (日本の中のイタリア/イタリアの中の日本)Jは,2000年10月6日にフィレンツェの会場(Sala“町No-vembreぺViadegliAlfani 39)で予定通りに開催された。本研究科からは,私,田村をはじめ,当該会議出席申請にある発表者(木下直之助教授,河野元昭教授)及び通訳・コメント担当者(長神悟教授,鈴木啓二教授,越川倫明助教授)の5名のほかに,キースピーカ一本学名誉教授,高階秀爾氏を加えた6名の教官および3名の学生が出席した。発表者および通訳・コメント担当者一行は,10月4日にフイレンツェに到着。当日,一行および会議に参加する予定の他の教官はステイッベルト美術館で開催されていた日本の武具および工芸からなる同館収蔵作品展を見学した。同美術館は本学フイレンツェ教育研究センターの学術交流活動に協力しており,9月末に会期終了の同収蔵作品展を本学一行の到着まで会期を延期して,見学訪問を歓迎してくれた。翌日月5日,フィレンツェ大学文哲学部において,フイレンツェ側発表者および協力者との会議進行に関する打ち合わせと,会場の下見,発表の部分的なリハーサルを行ない,会議を前に学術交流のための親睦を深めた。6日の学術会議当日は,別添のプログラムに従い,発表およびデイスカッションが行われた。参加者は総計約130名であった。午前中のセッション1では,先ずフィレンツェ大学文哲学部長パオロ・マラッシーニ教授が,1フイレンツェにおける東洋学の歴の研究史を通覧した。すなわち,19世紀にフイレンツェに王立高等学院が設立され,イタリアでもっとも重要な東洋学研究の中心地となったこと,また同学院が大学に改組される1926年までのあいだに20人以上の日本語を含む東洋諸言語の教授が教鞭をと① 日本の中のイタリア/イタリアの中の日本史Studiorientali a FirenzeJと題した発表を行った。特にフィレンツェにおける東洋学
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