一189-本報告でとりあげる図案の主たる照合資料として用いたのは『美術画報』である。その凡例には「本誌原品園説明書中*印ヲ附シタJレハ日本鑑査曾ノ審査ヲ経タル美術採定品タル符競ヲ示スモノナリ」とあり，英語でもIThepieces marked with the aster-isk have been taken by the Examining Board to be exhibited among the govemment exhib-its. Jと記しである。ということは*印が付されていない作品は審査を経ているかどうか不明であるが，少なくとも英語を読む限り*印の作品は政府出品作と同等であると認識されるべきものであろうから照合できた図案の調査結果一覧にも*を付した。以上のことをふまえつつ，具体的に調査結果について示すこととする。『下図類』十五冊と七巻の内訳は下記の通りである({}内は登録記号); 冊子体(東京芸術大学附属図書館蔵)(1) r下図類陶器花瓶一j16図37.2x40. 5cm 028-38-01> (2) r下図類花井二J10図33.8x31. 3cm 028-38-02} (3) r下図類蒔絵硯箱手箱三j74図37.9x26. 6cm 028-38-03} (4) r下図類銀銅花瓶四j21図37.9X27cm028-38-04} (5) r下図類縫模様五J28図37.4X26.1cm028-38-05} (6) r下図類蒔絵硯箱，手箱，盆六j22図37.7x26. 6cm (328-38-06} (7) r下図類花瓶七J52図26.5x37. 9cm 028-38-07} (8) r下図類彫刻置物八j35図26.6X37.3cm割印あり028-38-08}(9) r下図類銀銅花瓶九j80図26.8X38.1cm割印および『東京市京橋匝日吉町十八番地巴里博覧曾出品組合事務所』の朱印あり028-38-同『下図類蒔絵其他十j112図26.9X38.2cm{328-38-10} 仰)r下図類牙角木彫刻十一j72図26.7X38.2cm割印あり{328-38-11}同『下図類書棚並ニ遠州透十二J99図26.3X37.2cm{328-38-12} ω『下図類書棚十三J83図26.3X37.2cm028-38-13} 凶『下図類草花十四.158図26.3X 36. 5cm 028-38-14} (15) r下図類花鳥十五j52図24.1x31. 4cm 028-38-15} 巻物(東京芸術大学大学美術館蔵)(16) r下図類書棚と竹に雀図j6図90. OX456. 8cm (東洋画模本3745}同『下図類鳥獣図j9図59.3X610.4cm割印あり〈東洋画模本3746}09}
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