鹿島美術研究 年報第20号別冊(2003)
345/592

注(1) 南蛮文化と南蛮美術に関しては、幅広い文献が存在する。顕著なものとしては、概ね次のような(3)例としては、次のものが挙げられる。牧野新之助「世界扉風考j『芸文』第8年代9号1917年、中村拓「南蛮扉風世界図の研究jキリシタン文化研究会編『キリシタン研究J第9輯吉川弘文館1964年pp. 1 -273、秋岡武次郎「桃山時代、江戸時代初期の世界図扉風等の概報J『法政大学文学部紀要』41958年pp.263-311、秋岡竹次郎「桃山時代の四世界図扉風」『人文地理J7 6 1951年、芦田伊人「世界図扉風考J『歴史地理J59 1932年pp. 541-567、芦田伊人「世界図世界図扉風考続編J『歴史地理j61 1933年pp.419-428、織田武雄[地図の歴史:日本編J(講談社現代新書)講談杜1974年、岡本良知『十六世紀世界地図上の日本』弘文荘1938年、(4) グライス・フラム「『レパント戦闘図Jと『世界地図』扉風画一双について」『風俗画南蛮風俗』(日本厚手風絵集成第15巻)講談社1979年pp.134-41、坂本満「南蛮美術」『南蛮美術と洋風画J(原色日本の美術25)小学館、及び岡本良和による以下のような論文が挙げられる。岡本良知・高瀬弘一郎編『キリシタンの時代:その文化と貿易』八木書店1987年、同本良知「キリ周りにある世界を地図扉風絵として表現することになったのかという問題を理解することと同じくらい重要な課題となってくるだろう。新しい理論や方法の導入は賛否両論あるところではあるが、適切に用いることができれば、日本研究やそしてアジア研究全体にもう一つの読解や解釈がもたらされ、そこに新たな可能性が聞かれることとなると私は確信している。術j講談社1958年、岡本良知(高瀬弘一郎編)『キリシタンの時代:その文化と貿易』八木書(2) “New dialects”の概念は、次の文献の中で非常によく取り上げられている。Bailey,Gauvin. Art on the Jesuit Missions in Asia and Latin America, 1542ゴ773,Toronto : University of Toronto Press, 1999. ものが挙げられる。佐藤康宏「南蛮の意味構造」『美術史論叢』東京大学文学部美術史研究室研究紀要182002年、日埜博司「南蛮扉風にあらわれる南蛮人について」『文学』52-3 岩波書店1984年pp. 176-184、岡本良知・高見沢忠雄『南蛮扉風』鹿島出版会1970年、西村貞『南蛮美店1973年、成淳勝嗣「南蛮扉風の展開神戸市立博物館特別展、南蛮見聞録桃山絵画にみる西洋との出会いj『古美術』1011992年pp.10-43。海野一隆『地図の文化史世界と日本』八坂書房1996年、海野一隆『地図に見る日本:倭園、ジ、パング、日本』大修館書店1999年。海野一隆による論考としては、次のようなものが挙げられる。海野一隆「正保刊『万国総図』の成立と流布」『日本洋学史の研究』10創元社1991年pp.17 25、向「世界地図の中のアジアー西方からの視線−J『月刊にしか』6巻2号1995年pp. 8 21。別の文献の顕著な例としては、鴇田忠正「南蛮世界図扉風図考(其の二)家光枕扉風系世界図」『長崎談叢.I57 1975年、応地利明「絵地図に現われた世界像」『社会観と世界像J日本の杜会史岩波書店1987年pp.299-338、室賀信夫「新しい世界の認識南蛮世界図扉風」杉山博論『日本からみた異国』(遠藤周作他編探訪大航海時代の日本第5巻)小学館1978年。シタン洋画史序説』昭森社1953年、岡本良知『南蛮美術』(日本の美術19)平凡社1965年、岡本良知『南蛮扉風考』昭森社1955年、岡本良知・高見沢忠雄『南蛮扉風』鹿島出版会1970 335

元のページ  ../index.html#345

このブックを見る