陳抱ーは、日本敗戦直後の『新華日報』で「美術界の漢好jとされた。「陳抱一贋東人、前上海雲大及上海美専新華雲専等校教授、因為他一、是留目的洋画家、二、太太是日本貨、三、是美術界有名的親日分子、抗戦前任中日文化協会理事。所以上海論陥後、他非常「吃得開」、和敵人往来勾搭、至為密切。」（『新華日報J1945年9月29日）（下線筆者）『新華日報』は中国共産党の機関報で、論陥区の美術家を機械的に「漢好jとしたようである。下線をヲ｜いた箇所は、いわれなき非難である。日本に留学したり、日本人妻をもっていて「漢好」というのは非論理的で、ある。その他は「抗戦前に中日文化協会理事をつとめ、抗戦以来敵と往来するJとしか挙げていない。今回の調査では、陳抱ーは日中戦争期に劉海粟のように政治的に目立った行動がなく、出来る限り控えめに行動している印象がある。・『新申報』に掲載されたもの1943年、彼は『新申報』で洋画についての文章を連載発表した。内容は西洋美術を多く紹介した「講座jで、これは30年代に『申報』で連載された洋画知識、日本の洋画などの延長であろう。1943年8月5日「従趣味談到洋画」（西洋美術講和）1943年8月14日「油画問答」（西洋美術講和）1943年8月19日「西洋画与近代画法之演変」（西洋美術講和）1943年8月26日「西洋的美術与題材J（西洋美術講和）1943年9月1日「我国現代美術与西画法」（西洋美術講和）1943年9月9日「西洋絵画之変革与現代相」（西洋美術講和）1943年9月16日「我国西画潮流之消長J（西洋美術講和）1943年9月23日「西画法之表現J（西洋美術講和）1943年9月30日「肖像与画像」（西洋美術講和）1943年10月7日「自然景象与風景画」（西洋美術講和）1943年10月23日「巴比崇的画人」（西洋美術講和）1943年10月30日「静物画之情趣J（西洋美術講和）1943年11月21日「弘一法師画像記」『新申報』は『大陸新報』の中国語版で、1937年10月1日に創刊、日本軍指導部が直532
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