鹿島美術研究 年報第21号別冊(2004)
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(13) 小林頼子「フェルメール論』、八坂書房、1998年、232頁。(14) 『オランダの都市ハールレムの記述と礼賛』には1572-73年のスペインによるハールレム包囲を俯廠的に描いたサーンレダムの作品も掲載されているが、こちらには素描する人のモティーフは登場しない。この作品が「歴史的ハールレム」であるのに対し、図3は「現代のハールレム」と位置付けられる。G.Schwartz & M. J. Bok, Pieter Saenredam, The Painter and His Time, London, 1990, pp. 35-50. (15) 拙稿、前掲論文、38頁。本稿では紙面の都合もありリストを掲載できなかったが、17世紀中葉以降制作された戸外で素描する人のいる作品が多数あることが、その後の筆者の調査で判明している。(16) 『17世紀オランダ風景画展』図録、1992-93年、熊本県立美術館他、142-143頁。(17) Exh. cat., Aelbert Cuyp, Washington/ London/ Amsterdam, 2001-2002, p. 126. (18) loc. cit. (19) ヤン・アセレイン《戸外で制作する画家たち》、チョークとブラシによる素描、ベルリン国立素描版画館蔵(inv.144)。(20) W. Stechow, Dutch Landscape Painting of the Seventeenth Century, London, 1966, pp. 45-47 -95 -

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