羅慧棋「伝世鉤窯器時代問題」『国立台湾大学美術史研究集刊』1997年第4期李民挙「陳設類鉤窯姿器年代考辮ー兼論鉤台窯的年代問題」『考古学研究三』北京大学考古系編,科学出版社,1997年権奎山「簡論鉤窯系形成的過程」『中原文物』1999年第3期河南省文物考古研究所「宝農清寺汝窯址200年発掘簡報」『文物』2001年第11期劉涛「鉤窯姿器源流及其年代」『文物』2002年第2期秦大樹「鉤窯三問ー論鈎窯研究中的幾個問題」『故宮博物院院刊』2002年第5期秦大樹他「爾川市神厖鎮劉家門鉤窯遺址発掘簡報」『文物』2003年第11期秦大樹「鉤窯始焼年代考」『華夏考古』2004年第2期の宮殿造営が始まった。永楽18年(1420年)紫禁城が完成し、遷都の詔勅が下っている。しかしながら、完成間もなく、雷火災があり奉天殿、華蓋殿、謹身殿が炎上した。洪武年間の南京の宮殿用ではなく、北京の宮殿の装飾のための鈎窯の鉢、瓶、とすれば、明初の永楽年間15世紀初頭である可能性が大きい。以上、鈎窯の発掘成果と文献資料から、これまで、北宋とされてきた故宮博物院伝世の鉤窯磁器は金代、元代という説もあるが、明初の15世紀初めのものと考えられる。主な参考文献趙青雲「河南省馬県鈎台窯的発掘」『文物』1975年第6期李輝柄「鉤窯系形成輿分期」『河南鉤姿汝杢輿三彩1985年鄭州年会論文集』紫禁城出版社,1987年-261 -
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