〔資料1〕『李花亭日記』『李花亭抄録』『李花亭蔵書目録』解題『李花亭日記』藤岡は明治31年(1898)12月4日から43年(1910)2月2日まで日記をつけている。39年分までは和綴13行罫紙に墨書、40年以降は市販日記帖に鉛筆かペン書。このうち明治32■36年分の製本された日記5冊を『李花亭日記』と名付けており、題箋には『明治州二年完』(※31年日記を含む)、『李花亭日記明治州三年完』、『明治州四年日記/李花亭慢録』、『明治川五年日記』、『明治州六年日記』とある。『李花亭抄録』9月〜35年(1902)5月。内容は諸書の抄録、講義筆記、聞書等のほか自作の紀行随筆、鑑賞記を含む。題箋には『李花亭抄録』とあり、巻九、十のみ『李花亭雑纂巻九語学雑記』、『李花亭雑纂巻拾美術』とする。各巻内容については、野村精ー「藤岡東圃の初期(-)-「李花亭抄録」について一」(『山梨大学教育学部研究報告』21号、1971年3月)に簡略に紹介されている。『李花亭蔵書目録』で、明治28年(1895)4月の大阪赴任以降に蔵書整理のためつけはじめたと思われる。所々に購入年月日・書店名の書込および売却・貸与の記録がある。石川県立図書館編『李花亭文庫目録』(1980年3月)とあわせると藤岡の読書歴を克明に追うことができる。全13巻、和綴、墨書。各巻巻頭に自筆目録(題目・丁数)添付。筆写年次は明治24年(1891)全1巻、和綴、11行罫紙全91丁、墨書。1行1項目で書名と冊数のみを記す。記載は入手順※図版は全て(財)石川近代文学館蔵図1藤岡作太郎『徳川時代絵画史稿』(和綴、全2冊)明治33■35年(1900■1902)-483 -
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