場限:'LL ① 第2回国際保存科学会議ー一画像の修復一~(2) 国際会議出席廿月:2003::fド9月15日〜17日(3日間)其廿所:英国、ニューキャッスル: (財)文化財虫害研究所はじめに・ニューキャッスルに所在するノースアンブリア大学の美術品保存学科が主催する第2回国際保存科学会議_画像の修復ー一士:参加して、筆者らが1994年以来日本国政府アンコール遺跡救済チーム(JSA)の一員として実施している「石造文化財の加害生物とその防除」の調査研究を発表する機会を得ました。これは、本会議の主催者から講演の依頼を受けて参加したもので、その概要を報告します。ノースアンブリア大学・美術品保存学科について本学科の修士課程(2年)は、1986年に開設し、美術品の保存・修復家らの要望が変わりつつあるのに応えて、さらに発展し続けている。修士課程は、画架絵画(easelpaintings)の保存と紙質美術品の保存の二つの専攻課程を提供している、英国で唯一の大学である。修士課程は、easelpaintingsおよび紙質美術品の学生に、保存科学の実習を準備している。すなわち、保存科学実習は、英国保存科学研究所指導の高い水準に基づいた、実際的、専門的学習を行う。本学科は、英国の保存・修復家と良好な関係を維持し、さらに内外の国立や私立のコレクションとも連繋を保っているので、広範囲な実際的プロジェクトを学生に提供することが可能である。また、文化財保存科学の分野で活躍している研究者を客員師として招聘し、定期的に特別講義を開設している、と紹介している。本学科のアトリエを見学したが、充実した設備で、着実に修士課程の学生を育てているように見受けた。また、この修士課程が英国で唯一ということも国内で重要な位を占めているものと思われる。プ卜十新夫に)古は順調である。そして近年、_ 584 -
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