(b) 本会議には、英国内および国外から公共機関のみならずアトリエを(a)筆者は、本会議の会議の規模本会識に参加登録した国と参]JIl者数は、次の通りであった。すなわち、オーストリフランス4、アイルランド1、イスラエル1、日本2、マルタ1、ニュジーランド1、オランダ1、ノルウェー1、ペルー1、ポーランド1、ロシア1、スロベニア1、スペイン3、スウェーデン1、スイス1、UK56、USA13。そして、30編の講演が実施された。会議の内容について像の復元」といった方が的確であったかもしれない。文化財の絵圃等の修復は、一般に欠損部は特に補わず、現状の圃像を保存、修復するのを原則としている。しかし、本会議では欠損部を積極的に補った復元の報告が多かった。圃等美術品の修復に携わっている専門家が参加していた。そして、紙質やキャンハスの絵圃、板絵、イコン、壁圃、染織品、地球儀、頭骨等、多岐にわたる種類と材質の美術品の復元が報告された。その上、欠損部のある美術:品をオリジナルの状態に復元する報告が多かった。これは、ノースアンブリア大学・美術品保存学科の紹介の中で、修士課程の教育を保存・修復分野からの要望が変化しているのに沿って発展させていると記述しているのと軌を一にしている。いずれにしても、美術品の復元が柏極的に実施されているのは、筆者にとって驚きであった。あるいは、文化財と美術温」を別けて老えているのかもしれないと思うに至った。アンコール遣跡における生物被害本会議で発表した筆者らの講涼要旨を以下に記述する。「アンコール追跡には、樹木、地衣類、藻類、微生物、コウモリ等に起因するい生物被害が存在している。例えば、バイヨン寺院は、地衣類に覆われていると日えよう。また、らん藻類による石材の著しい黒変現象や土壌微生物群による石材の粉状劣化(スケーリング)も認められる。さらに、石造建造物に多数のコウモリが生息して、石材に被害を生じている。近年開発した新しい防藻、防地衣剤(コレトレール2、3)は、地衣類に途布またア1、ベルギー4、中国(香港)1、チェコスロバキア2、デンマーク1、を「画像の修復」としたが、会議に参加してみると、「圃-585 -して、絵
元のページ ../index.html#596