鹿島美術研究 年報第22号別冊(2005)
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■竹内氏がすでにこの場面の内容を確認した(竹内前掲書、12頁)。■この段は法然の諸伝によって相違がある。三田全信氏の『成立史法然上人諸伝の研究』、平楽■竹内氏は「二尊院本善導像のように金截かねの欄干があり」と述べるが、これは百万遍本の特徴である。また氏は「図像の威儀では、百万遍本五祖像の中尊、曇鸞の図様がそのまま採用されている」と記したが、やはりこれは二尊院本五祖像に描かれた曇鸞の図様を指しているとするのがよいだろう。竹内前掲書、12頁を参照。■裏辻憲道「善導大師像の一考察」『仏教芸術』6、昭和24年善導「観経散善義第四」『浄土宗全書』第二巻、山喜房佛書林、昭和45年、72頁若杉準治「浄土五祖絵について」『学叢』13、平成3年若杉前掲書、50頁―200―表1 寺書店、昭和51年、88−91頁を参照。一:内容を解明した段 第六段  上西門院説法 第八段  大原問答 第九段   法然・善導夢中対面 第十段  東大寺供養 第十二段 頭光踏蓮法然 第十四段 霊山寺別時念仏 第十五段 口称三昧 第十六段 往生 二:内容について疑問が残る段 第一段  源光の室か 第二段  皇円の室か 第四段  後白河院授戒かあるいは高倉院授戒か 第七段  大原報恩蔵で一切経を学ぶか 第十五段 高倉院授戒かあるいは順徳院説戒か 三:内容が不明の段 第三段  法然・僧対面 第五段  法然・僧対面 第十一段 法然、僧俗を率いて歩く

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