「態」には「仕草」や「身振り」といった意味がある(大修館『大漢和辞典』参照)。■特に定義づけはないけれども、これまでにも以下の論文等で、同様の用語が区別されて使われている。田沢裕資「近世初期風俗画における図様継承の研究―岩佐又兵衛の画風解体と伝承イメージの形成を中心として―」『鹿島美術研究』年報第16号別冊、1999年。■「花見遊楽図」をはじめとする媾曳図様の系譜については以下の論文を参照。小林忠「寛永期風俗画の変質―妓楼遊楽図を中心として―」『江戸絵画史論』瑠璃書房、1983年、及び拙稿「〈媾曳図〉の変容――湯女図の姿型の系譜――」『美術史学』第18号、1997年。■「湯女図」の登場人物が意味ありげに交わす視線を指して、佐藤康宏氏が述べた言葉。佐藤康宏■「北野社頭歌舞伎図」および「北野社頭遊楽図」に見る図様の共通性、作品相互の関係性につい■前出注■拙稿参照。■奥平俊六『彦根屏風―無言劇の演出―』平凡社、1997年、及び、山根有三「湯女図」解説小林優子「鈴木春信の錦絵について」『美術史学』第9号、1987年。―241―掲載図版出典図1、4、14、16『日本美術全集 17狩野派と風俗画』講談社図2、9『初期浮世絵聚芳』丹緑堂図3『肉筆浮世絵大観 3 出光美術館』講談社図5、11『国華』1128号図6、12『かぶく美の世界』徳川美術館図8『古美術』81号図7『洛中洛外図』京都国立博物館図10、15『国華』914号図13『MOA美術館名宝集成』講談社『湯女図―視線のドラマ―』平凡社、1993年ては前出注■論文にて論じられている。『図説日本の古典15井原西鶴』集英社、1978年、等参照。
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