鹿島美術研究　年報第22号別冊（2005）

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注Johannes Itten, Tagebuch von Johannes Itten. Beiträge zu einemKontrapunkt der bildenden Kunst, Verlag Johennes Itten, Tagebuch, Handschriftlisches Manuskript, 1914.■Johennes Itten, Tagebuch, Handschriftlisches Manuskript, 1913／14.■Johennes Itten, Fragmentarisches. 1916, in: Rotzler, Johannes Itten Werk und Schriften, 1978. S. 211■Johennes Itten, Utopia, 1921.■Johennes Itten, Tagebuch, Handschriftlisches Manuskript, 1919.■Johennes Itten, Fragmente zu Leben und Werk, in: Rotzler, Orell Füslli Verlag 1978, S. 31■Karin v. Mauer, Es wuchs ein Kristall, in: Johannes Itten Künstler und Lehrer, Kunstmuseum Bern 1984,Johennes Itten, Fragmente zu Leben und Werk, in: Rotzler, Orell Füslli Verlag 1978, S. 31Johennes Itten, Tagebuch, Handschriftlisches Manuskript, 1916.Johennes Itten, Tagebuch, Handschriftlisches Manuskript, 1919.Dieter Bogner, Eine Musikschule für Weimar?, in: Das frühe Bauhaus und Johannes Itten, Verlag GerdJohennes Itten, Tagebuch, Handschriftlisches Manuskript, 1920.Johennes Itten, Tagebuch, Handschriftlisches Manuskript, 1931／32.―448―der Itten-Schule Berlin, 1930.S. 55−67Hatje, 1994. S. 364−373究や教育活動の成果があった。また、ゲーテやヘルツェルをはじめとする当時の色彩研究を統合的に扱っていたところにイッテンの色彩論における総合性を見ることができた。歴史的な名画の分析では、古い時代から新しい時代に至るまでの作品が扱われ、イッテンは、時代を超えて通じる色彩の根本原理をそこから導きだそうとしたと考えられる。また、名画分析を通して実際の作品の中で色彩の効果を再確認したのである。イッテンは学生の主観的な配色を研究するようになる。色彩を客観性のある理論だけで扱うのではなく、主観的な側面も尊重するようにしたのである。今回、未公開のものを含め実際の資料に接することにより、イッテンの色彩論の源流の一端が明らかとなったばかりでなく、色彩理論の構築・作品制作・教育活動の三つが互いに連関しているところにイッテンの色彩研究の特徴があり、それらを統合していく姿勢があることがわかった。このように、イッテンの色彩論はコントラストを主軸に色彩を様々な観点から総合的に捉え、理論と実践の融合を図ろうとしていたのである。