■杉村英治『亀田鵬斎』三樹書房,1981年,88〜180頁および杉村英治『亀田鵬斎の世界』三樹■駒沢清泉(1736〜1818)は、須坂藩家老。漢籍、書、画、漢詩、茶道に優れ、藩主をはじめ藩士や領民に教えた。文人学を提唱した杜徴の遊歴により心越派の琴を学び、弾琴に秀で、中国伝来の古琴を七絃琴を所持し、「東皐琴譜」50余曲を奏でたという。柏木如亭、亀田鵬斎らが遊歴し、詩文を遺している。また、董九如との交友も指摘されている。鵬斎に贈った松斎自作の琴については、前掲■『亀田鵬斎の世界』30頁。同琴は現在、アメリカのコレクターの所有となっている。1984年、アメリカ ニューオリンズ美術館・シアトル美術館で開催された「亀田鵬斎の世界」展に出品された。■前掲■図録56頁参照。■矢羽勝幸『書簡による近世後期俳諧の研究』青裳堂書店,1997年,1008頁参照。拙稿69〜70頁参照。矢羽勝幸『佐久の俳句史』櫟,1989年,212頁を参照。漢詩や煎茶に関する文人趣味ついては、すでに前掲拙稿にまとめた。なお、漢詩は、前掲■および揖斐高『江戸の詩壇ジャーナリズム―『五山堂詩話』の世界』角川書店,2001年を参照。煎茶は、仲野泰裕「山田松斎と北信の煎茶」『文人墨客がつどう』長野県立歴史館,2001年、同「田中本家伝来の煎茶」『陶説』第559号 日本陶磁協会,1999年、同「日本の近世陶磁にみる煎茶器」『陶説』第572号 日本陶磁協会,2000年、『煎茶とやきもの』図録 愛知県陶磁資料館,2000年参照。前掲■図録参照。青木正児「訳註を終へて」『青木正児全集』第十巻 春秋社,1975年および揖斐高『遊人の抒前出揖斐書,155頁鈴木泉「谷文晁周辺の画家たち」『江戸の文人交友録』展図録 世田谷区立郷土資料館,1998年ひろせたいざん小不朽社の社友には広瀬台山らがいる。雲室上人は、如亭との関係の他、郷里飯山の僧への漢文指導の書簡、『記行』による松斎の来訪など、北信濃と江戸をむすぶ役割を果たしていたことが窺える。前掲■展覧会図録を参照。龍川清『浦上玉堂―人と芸術―』国書刊行会,1976年および『玉堂と春琴・秋琴』展図録 福島県立博物館,1994年。矢島家所蔵の浦上玉堂作《七絃琴》、浦上玉堂筆《詩文扇面》については、拙稿「諏訪の文人たち」諏訪を知る歴史講座,2004年を参照。なお、琴を贈られた年次が、玉堂研究による年次と矢島家史料では、異なっているため詳細は今後の課題である。 坂田進一「信州の琴略系譜」『文人墨客がつどう』展図録 長野県立歴史館,2001年および坂―40―書房,1985年,69〜70頁を参照。情』岩波書店,2000年,154頁を参照。田進一「江戸北信琴略系譜」『松代』第15号 長野市教育委員会,2002年参照。とういん、片桐桐隠かぶらぎばいけい、鏑木梅渓せきすい、渡辺赤水せいこう、高田西巷にいだこうこ、仁井田好古
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